去る2月1日、米国の資金調達サイト「KICK STASRTER(キックスターター)」でおよそ6500万円の資金調達を果たしたプロジェクトがある。3Dプリンタを一般家庭に普及できるような価格で提供する試みで、その商品名は「ROBO3D」。米国サンディエゴにある3人の若者によって立ち上げられたプロジェクトである。
最近市場をにぎわせている3Dプリンタは、パソコン上でモデリングした3Dグラフィックをそのまま立体的に出力できる次世代プリンタとして注目を浴びている。
数年前までは、安いもので数十万円という価格だったのか、この1,2年で十万円台、そして十万を切るものまで登場し始めた。そして、今回のROBO3Dの登場により、最安値モデルでは$520ドルで販売するというもの。KICK STARTERで投資家を募集した際には$450以上投資した人には、この3Dプリンタを届けるという報酬がついていたため、総額$649,663もの資金調達に成功している。
昨年(2012年)10月には、同様な3Dプリンタ ”FORM 1” が$2,945,885(およそ2億8千万円)の資金調達にも成功、こちらの3Dプリンタも、$2,299以上の投資をしてくれた人には2013年2月に実物を送るという形になっている。
3Dプリンタは、プラスチックの樹脂を細長く針金上にリールに巻いたものをセットし、この樹脂を溶かしながら、重ねるような形で成形していく。
ROBO 3D は現在公式サイト上でも世界中から注文を受け付けている。しかしその注文の多さから、今の段階(2013年2月現在)で2013年8月以降の発送という形になっている。
海外勢では、他にも3D Systems社から発売されている$1,500~のCubeシリーズや、$499という低価格なSolidoodle社の3Dプリンタなど多くの会社
国内でもすでに丸紅情報システムが業務用の3Dプリンタを、また福岡のホットプロシードが13万円程度の低価格3Dプリンタを発売している。
国内外で加熱する3Dプリンタの技術・価格競争から今後も目が離せない。
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