これからパソコンを初めようという方によく相談される事がありますが、その際に「私はそんなに使わないから中古のパソコンとか安いものでいいのですが・・・」と言われる事があります。今では、パソコンは当たり前のように使われており、ビジネスや生活に密着したものになってきています。つまりパソコンを始めたら”手放せないもの”になります。このように必需品となるパソコンですが、初心者が中古パソコンをもらったり、買ったりして失敗するケースが非常に多く、結局数週間後に新品を購入したというケースをよく目にします。このウェブサイトを見ている方ならすでに初心者をではないでしょうが、身の回りの方で中古のパソコンからスタートしようとしている人がいた場合、中古は極力避ける事をおすすめしましょう。
初心者が中古パソコンを譲りうけると失敗する!
よくお客様から「友人からパソコンをもらったのだけど、動かなくなってしまった」との相談を受ける事があります。その友人の方はパソコンを新しく買い換えてたので、貰ったという。中には安く譲り受けたという人もいる。とにかく初めてで分からない事だらけだったので、友人を頼りに分からない事があると相談していたけど、だんだん電話が繋がらなくなり、しかたなくメーカーに電話すると「もうサポート対象外です」と言われたり「修理すると相当費用がかかる」と言われる。近くにある業者に頼んで修理して直すも、それなりの費用もかかり、なにかやろうとしても古くて対応していないなどの問題もでてきます。
パソコンはハードの故障で無くてもソフトの設定がおかしくなり正しく動作しないなどささいなトラブルはつきもの。身近にパソコンに強い方がいてくれるといいが、いつもサポートしてくれるとは限りません。また故障時にはどこが悪いかなど判断するのも難しくメーカーの助けが必要ですが、保証が切れているパソコンなどの診断は診断料がかかったり、すでにサポート対象外になってしまっているものも少なくありません。
中古パソコンは使いこなすために知識が必要!
パソコンは常にバージョンアップを繰り返しています。2011年2月現在、Windowsは7(セブン)が現行モデルで、MacはMacOS 10.6が現行バージョンです。中古でしかも安価なものですと、2世代、3世代前のものも当たり前に存在します。もらったりしたパソコンについてはもっと前のものもあるかもしれません。現行のモデルを利用しないと、購入したソフトが対応していなかったり、本屋で使い方の書籍を購入してもバージョンが違って操作方法が違ったりして困る場合もあります。またパソコンのデータ記憶領域であるHDD(ハードディスク)は消耗品でもあり、老朽化したハードは壊れる可能性も高く、またその保証も切れてしまっているものも多くあります。ふるいシステムを使えるのはパソコンにある程度慣れた人。パソコンを理解しているからこそ、現行のものと違ってもその経験からなんとなくで使えたり、またコンピュータの性能を把握できるので、中古パソコンの活用方法を見出せます。
初心者に中古を進めたり、おふるを上げるのは控えた方がいい
すでにパソコンを利用している人がパソコンを買い替える場合、その処分に非常に困る事があるでしょう。リサイクルマークが無いものなどは、廃棄処分に費用がかかりますし、重要なデータが入っていなかったとしても、なんとなく自分の個人情報などが入っている可能性のあるパソコンを廃品回収などに出すのも気が引けます。また、なによりも「もったいない」という気持ちが働き、まだ使えるなら友人にあげようという気持ちもわいてきます。しかしあげる人が初心者の場合はその方に迷惑がかかる場合もありますので注意が必要です。例えば先にもあげたとおり老朽化したパソコンは修理費用がかかる場合があったり、できる人は治せる簡単なトラブルも初心者には治せずに困ってしまいます。困った場合、メーカーに電話してもサポートされずに、貰った人に頼るしかありません。うまく対応できればいいですが、対応できなかった場合人間関係すら壊しかねません。
新品のパソコンであれば周囲のパソコンが出来る方に相談するだけでなく、故障時にはメーカー保証、困った時の相談ダイヤルなどが用意されているメーカーも多いので、頻繁に直面するパソコンのトラブルにも対応ができるでしょう。
それでもとりあえず中古で使ってみたいという方は
中古パソコンも確かにちょこっとインターネットをしたり、文章を作成したりする程度であれば十分機能します。初心者はパソコンでどんな事ができるかもわかりませんからとりあえず使ってみたいという気持ちもあるでしょう。その場合は、とにかく故障してしまったり、対応できない事が発生したら、新しいものを買うという前提で頂きもののパソコンを利用したり、中古で1~2万円程度のものを購入するのもいいかもしれません。中古のパソコンは自分で治す技術とかが無い限り、そのパソコンにお金をかけて修理をするなどしていくと、新品を買うよりも費用をかけてしまう場合が多くありますので注意が必要です。