Googleが発売している超低価格ノートパソコンChrome Book(クロームブック)。WindowsでもMacでもLinuxでもない、あたらしいChromeOS(クロームオーエス)を搭載したGoogleのサービスを利用するのに特化したノートパソコンだ。現在はacer(エーサー)とSAMSUNG(サムスン)から発売されていて、acerは199ドル、SAMSUNGのものは249ドルというとんでもなく安い価格設定になっている。まだ日本で発売されていないchrome bookの実力を調査してみた。
USキーボードだが、日本語にも対応。起動も早くすぐにネットにアクセス。
chrome bookは日本未発売だが、ちゃんと日本語にも対応している。キー配列はUSキーボードなので、ローマ字部分は一緒だが、「@」など記号の位置が若干かわっている。「かな」入力には対応していないため、キーボードに「ひらがな」は書かれていない。
Chrome book は前述したように、Googleのサービスを利用するための専用機のようなもの。Googleのサービスといえばネット上のサービスであり、常にネットとつないだ状態でデータはクラウドに保存し、そこからデータを引き出して利用する。そのためネット環境は必須。
acerのChrome Bookは起動が非常に速いのも特徴。電源を入れてから12,3秒という非常に速い起動時間で使い始める事ができる。
基本的にはパソコン内にデータを残さないので、起動後にGoogleアカウントでログインをする。つまりは、1台のパソコンを数人で使いまわしたり、会社などでは、ある人の専用パソコンとして使うのではなく、だれでも利用時にログインすればいつでも自分の環境をすぐに呼び出し使う事ができる。
acerは、VGAモニタ出力やLANケーブルが直接させるのも魅力
今回は、acerのハードウェアの特徴を見てみよう。
■基本スペック
OS : chrome OS
CPU : Intel Celeron 1.1GHz
RAM : 2GB ( 最大4GB)DDR3
HDD : SATA 320GB (5400rpm)
バッテリー: 4セルリチウムイオン
モニタ: 11.6インチ LEDバックライト液晶
キャッシュ: 2MB
光学ドライブ:なし(後付け可)
グラフィック :VRAM 128MB Intel HD
ネットワーク : 10/100 Ethernet LAN
ワイヤレス : Wireless a/b/g/n 対応
他にも、オーディオとマイクも内蔵されており、Webカメラと合わせて、Googleが提供しているテレビ会議システム「ハングアウト」も使える。キーボード手前にはマルチタッチ対応のトラックパッドが搭載されていて、手前には、SDカードスロットもついている。
さらに、LANケーブルも直接させるイーサーネットポートと、外部モニタに出力できるようにVGAコネクタも標準搭載なので、Googleプレゼンテーションで作成した資料をプロジェクタに投影してプレゼンなどにも活用できる。USBポートも3ポート搭載されていて、周辺機器の活用も可能。
chrome bookにはワイヤレスカードが内蔵されているので、スマフォやアイフォンなどでテザリング(スマフォやアイフォンが無線LANの中継基地になる仕組み)を利用して、気軽にネットにアクセスできる。もちろん公衆無線LANなども利用できるし、自宅や会社では無線ルーターを設置していつでもGoogleのサービスを利用できる。
Googleサービスで既存の作業は殆どカバーできてしまう!
Chrome bookでは何ができるか?それはGoogleのサービスを利用できるという事に終始する。ではGoogleのサービスは現在どこまでできるのか。主要なアプリは以下の5つ
- Gmail – クラウド上でメールの送受信が可能
- カレンダー - スケジュール管理、会社やサークル、チームなどでカレンダーの共有も可能
- ドライブ - クラウド上にデータを保管できる。
- ドキュメント - ワープロ、表計算、プレゼンテーション、図形描画などが可能。マイクロソフトOfficeなどとも簡易互換あり。
- サイト - ウェブサイトの作成が可能。 アクセスできるユーザーを限定して、チーム内の情報共有などにも使える。
メールの送受信ができ、ドキュメント機能で作成した各種書類や過去にoffice製品などで作成したデータをクラウド上に保存ができる。さらに情報共有用サイトなどを作れるので、ビジネスにも個人での利用にも十分な機能を搭載している事になる。これらサービスは基本的にgmailアカウントを持っていればすべて無料で利用できるのだ。
以上の主要サービスに加えて、以下のサービスも全て使える。
最近利用者が増えてきたGoogle+(グーグルプラス)などでは、写真は無制限で保存が可能で、クラウド上で色調整、トリミングなどの写真編集も可能だ。
他にもGoogleは無料でさまざまなサービスを利用している。これら全て基本はクラウドで利用するのだが、chromebookではオフラインでドキュメントの編集なども可能であるため、今回紹介したacerなどではHDDをたっぷり搭載している。
chrome bookは日本未発売であるが、アメリカなどに旅行した際にはBest Buyなどのショップで気軽に購入できる。旅行の際に探してみてはいかがだろうか。