DSUM(ディーサム):<D:データベース> <SUM:合計する>
2つ以上の指定した条件に当てはまる数値だけを合計したい場合に使う関数。
検索条件に指定した別表を元にして、条件に合うデータだけを検索範囲内から探し出し、
集計結果として指定した列にある値を合計する関数です。
※条件を指定する時に気を付けたいのが、”表の項目名”と”条件を入力するときの項目名”
を同じにすること。
引数には「データベース」と「フィールド」と「条件」を指定します。
下の表を使って検索条件を「諸経費」の”備品代”と「社員名」の”須田”に当てはまる
データを合計してみましょう。
まず、合計値を出したいセル「F6」を選択します。
数式バーに直接「=DSUM(」と入力しましょう。
続けてデータベースにあたる範囲を選択します。
セル「A2」から「D16」をマウスで選択するか、数式バーに直接「A2:D16」と入力しましょう。
表を選択するときにポイントは、表の項目名も一緒に選択することです。
※入力したら、必ず”,”(カンマ)を入れましょう。
次に、フィールドにあたる”金額”のセル「D2」を選択または直接入力します。
ここでは、実際に合計するデータはどの列なのか、その列の”項目名”のセルを指定します。
ここでも入力した後に必ず”,”(カンマ)を入れます。
最後に条件にあたる「諸経費」の”備品代”で「社員名」が”須田”を指定するために、
セル「F2」から「G3」を選択するか、数式バーに直接「F2:G3」と入力しましょう。
ここでの指定も、”項目名”が含まれるように条件を選択します。
入力し終わったら数式をかっこ”)”で閉じてから「Enter」キーを押して、数式を確定させます。
「該当金額」の下に「諸経費」の”備品代”で「社員名」が”須田”に該当する金額の合計値が
求めることができました。
検索条件である”備品代”、”須田”を別の条件、例えば「通信費」、「佐々木」に変更すれば、
該当金額は”¥1820”に再計算された数値が表示されます。
★検索条件の指定方法
DSUM関数の「検索条件」を指定するときに使う”別表”を使いこなすには、「項目の縦横の並べ方」
の使い分けにポイントがあります。
例えば、条件1と条件2を横に並べると「1かつ2」、縦に並べると「1または2」と指定することができます。
●諸経費が「備品代」でかつ社員名が「須田」を指定したい場合、下記のような別表を使います。
●諸経費が「資料代」または「通信費」を指定した場合、下記のような別表を使います。
●諸経費が「通信費」または社員名が「江藤」を指定した場合、下記のような別表を使います。
★数値の大小でも条件指定が可能
入力例 | 意味 |
15 | 15と等しい |
<>15 | 15と異なる |
>=15 | 15以上 |
>15 | 15より大きい |
<=15 | 15以下 |
<15 | 15より小さい |
●入力例
検索条件を「諸経費」に”備品代”で「日付」に16日以前の合計値を求めた場合、
セル番地「F3」(諸経費)に”備品代”、「G3」(日付)に”>16”と入力すると、
「7日の備品代、田島¥500」と「10日の備品代、須田¥690」を合計した数値が
該当金額に表示されます。