iPadやAndroid、タブレット型PCが注目を浴びる中、読書が好きな人たちの間で売れ始めているのが電子ペーパーを搭載した電子書籍端末だ。
最近では、書籍数も豊富になって来ただけでなく、従来コミックや小説、ビジネス書などは書店で発売されている紙媒体のものが先に出版され数週間から数ヶ月遅れてから出版されるケースが殆どであったが、そういった発売日のタイムラグもなくなって来ているのも普及に繋がっている。
もちろんiPadなどのタブレット端末でも電子書籍閲覧用のアプリは沢山用意されているが、タブレット端末は汎用性も高くインターネットやメールなど様々な用途に利用できるようになっており、さらにカラー液晶であり、読書などをする場合長時間読む事も多く、読んでいる間は液晶もつけっぱなしになっているため、電池の消費も非常に早くなってしまう。またカラー液晶は読書するにはバックライトも少々強めだ。
このような理由からも省電力な電子ペーパーを搭載した電子書籍端末は、1日30分程度の読書なら電池も数週間から1ヶ月程度もつものが殆どで、白地に黒い文字は読みやすく、また液晶のようにバックライトも強くないので比較的目も疲れにくい。
今回はこれら電子ペーパーを搭載した電子書籍端末を紹介する。
これら電子書籍端末はそれぞれ対応した電子書籍販売サイトから書籍を購入できる。端末はドコモやWiMAXなどのキャリアの回線を使ってどこでも書籍をクラウドから出し入れできるタイプと自宅やWi-Fiのエリアのみで使える物の2つのタイプがある。
クラウド時代の電子書籍。契約も通信料も無料
電子書籍端末で一押しなのが通信機能と搭載したモデルだ。ドコモやWiMAXなど通常であれば月々の通信料の支払い契約が必要なのだが、電子書籍端末についてはこの通信料は一切発生しない。以下の2つのモデルは通信機能を搭載したモデルだ。
▼Kindle Paper white 3G – Amazon(およそ7万冊)
[tmkm-amazon]B007OZNYMU[/tmkm-amazon]
KindleはAmazonが用意しているKindleブックストアから書籍を購入する。
Kindle Paper White 3Gはドコモの3G回線を使って、ドコモ通信エリアならAmazonのクラウドにいつでもアクセスして書籍の出し入れができる。というのも、内蔵メモリは2GB程度なので、書籍の量が増えて来た場合はアマゾンが用意したクラウドに置いておき、読みたい時にダウンロードできる。しかしながら小説などでは2GBでも1,000冊程度持ち運びができるので、元々ダウンロードしておけば、十分な量の書籍を持ち運びできる。重さは222g。
▼Lideo – BookLive(およそ12万冊)
[tmkm-amazon]B00AMUNGE0[/tmkm-amazon]
Lideoは国内最大規模の蔵書数を誇る電子書籍販売サイトBookLive専用端末だ。
この端末はNEC製で6インチの電子ペーパーを搭載しており、通信回線はWiMAXの高速通信に対応している。こちらももちろん通信料や契約は不要。内蔵メモリは4GBで、170gと軽い。
KindleもLideoもWi-Fiも搭載しているので、自宅やWi-Fiエリアではさらに高速なダウンロードが可能で、KindleなどはWi-Fi接続時にはブラウザで簡易的にインターネット上のウェブサイトも閲覧可能。
Wi-Fiモデルは低価格が魅力。
▼Kindle paper white?- Amazon(およそ7万冊)
[tmkm-amazon]B007OZO03M[/tmkm-amazon]
先ほど紹介したKindle paper white 3Gからキャリアの通信機能を省き、Wi-Fiのみにしたモデル。3Gモデルと比べて価格差が5,000円ほど安いためこちらも任期モデルになっている。
▼kobo - 楽天kobo (およそ8万冊)
楽天が提供している電子書籍端末Koboは3種類の電子ペーパーモデルがある。
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kobo touchは6インチの電子ペーパー画面で、重さは190g。バックライトがないため暗い所では別売りのライトなどをつけて画面を照らす必要があるが、電池は一ヶ月と長期間持つ。内蔵メモリは4GBだが、microSDが利用できるので、最大32GBまで拡張可能。kobo miniはさらに小さく5インチと文庫本サイズ。重さも134gでGパンのポケットにも入ってしまう。電池も最長一ヶ月もつ。touchのようなSDでの拡張はできないが、2GBの内蔵メモリと楽天の無料クラウドサービスとの併用で容量の心配もあまりない。
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koboシリーズの中で唯一ライトを搭載しているモデル。touchもminiも紙媒体の本同様暗い所で読む場合は読書灯などが必要だが、こちらはKindle同様フロントライト搭載で、暗闇でもそのまま見れる。こちらも32GBまで拡張できるmicroSDスロットを搭載している。
koboシリーズは楽天kobo電子ブックで電子書籍を購入できる。
▼ソニーReader – ebookstore (およそ8万冊)紀伊國屋(およそ7万冊)
日本のメーカーで最も早く電子書籍リーダーの開発を開始したソニー。
[tmkm-amazon]B0095NYVMQ[/tmkm-amazon]
他社の電子書籍端末は、電子書店専用の端末になっているのに対し、ソニーのリーダーはReader Storeだけでなく、紀伊國屋書店Book WebPlusでも電子書籍の購入が可能。
ソニーのReaderは重さ164gで、内蔵メモリは2GBだが、kobo同様microSDカードによるメモリー拡張も可能。他の電子書籍端末に比べ、facebookやEvernoteなどの機能を使え、電子書籍以外の文書や写真の閲覧も可能。さらに、手書き機能も搭載しており、付属しているスタイラスペンを使って、電子書籍内に手書きでメモを書き込める機能も搭載している。1日30分くらいの読書時間で計算するとバッテリーも2ヶ月近くもつ。
以上のように電子ペーパーベースの電子書籍端末は省電力で電池も長持ちであるため、すでにタブレット端末を持っている人でも、電子書籍だけは別の端末に切り分けて使う人も多い。
持ち運びに便利で、読み途中で電源を切ってもまた直ぐに同じ場所から読めるため栞を挟む必要もない。電子書籍端末は読書家には必須のものになりつつある。
※各電子書店の登録数はおおよその数値です。