コンピュータが扱う情報の最小単位
コンピュータの世界では、すべての情報が「0」と「1」の2つの数字だけで表現されています。
これは2進数とも呼ばれていて、私たちの世界は0~9までの10進数を使っていて、9の次は10となって1桁繰り上がります。コンピュータの世界は2進数で1の次は繰り上がって10となり、次に11となって、その次はまた繰り上がり、100となります。(→詳しくは2進数をご覧ください。)
この「0」または「1」の状態を1桁で表す単位を「ビット(bit)」といいます。
ビットは、コンピュータが扱う情報の最小単位です。
ビットを例えるなら?
ビットをもっと身近なもので例えると、電灯のスイッチを想像すると分かりやすいでしょう。
- スイッチがOFFの状態: 0
- スイッチがONの状態: 1
このスイッチのON/OFFの状態を組み合わせて、様々な情報を表現します。
なぜ0と1だけなの?
コンピュータが0と1だけを使う理由は、電子回路の特性にあります。電子回路は、電流が流れている状態(ON)と流れていない状態(OFF)の2つの状態を非常に安定して扱うことができるからです。
ビットとバイト
ビットはコンピュータの最小単位ですが、実際のデータはビットを8つ集めた「バイト」という単位で扱われることが多いです。
- 1バイト = 8ビット
例えば、1文字の英数字は通常1バイトで表されます。
ビットの応用
ビットは、コンピュータのあらゆる場面で使われています。
- 画像: 画像は、ピクセルと呼ばれる小さな点の集まりで構成されています。各ピクセルの色情報がビットで表されます。
- 音声: 音声は、時間の経過とともに変化する空気の振動をデジタルデータに変換します。このデジタルデータもビットで表されます。
- プログラム: コンピュータプログラムも、0と1の組み合わせで記述されたものです。