Googleアカウントから安全にデータをバックアップ
Googleが無料で提供する「gmail.com」でおなじみのGoogleアカウントや2022年5月にサービスが終了するG Suite Legacy(無償版G Suite)などのアカウントで使用しているドライブやGmail、連絡先やフォトなどのデータをアカウント停止前にバックアップしておきましょう。
移行元アカウントから移行先アカウントへデータを移動させる方法は以下の各ページをご覧ください。
バックアップデータが必要なときは?
Googleアカウントでクラウド上に保存しているデータをローカル(自分のパソコン内)にエクスポート・バックアップする場面としては、以下のようなパターンがあります。
- 無料のgmail.comのアカウントを使用していたが、別のアカウントを作ったので廃止することになった
- 無料のgmail.comのアカウントを仕事で使っていたが、会社がGoogle Workspaceを導入することになったのでデータを移行したい(厳密には無料のgmail.comを業務・商用利用することは規約により禁止されています)
- G Suite Legacy(Googleが以前提供していた無償版のG Suite)が廃止になるので、サービスおよびアカウント停止・削除前にデータを取り出したい
Googleアカウントで利用しているデータの取り出しは簡単に行えますので、必要な方はこの後紹介する手順でバックアップを取得してください。
バックアップ?エクスポート?
Googleアカウントのデータを手元のPCに保存する、という作業になりますが、先ほどから「バックアップ」「エクスポート」などの言葉が出てきています。
- バックアップ:万一のデータ障害や紛失に備えて、データの複製を作っておく作業
- エクスポート:ある場所にあるデータを別の場所にコピーまたは移動させること
- ダウンロード:ある場所にあるデータを手元のパソコンにコピーすること
これから行う作業は、Googleアカウントで使用しているデータをバックアップして手元のパソコンにエクスポートする ということになります。
Googleアカウントで利用できるエクスポートツールは、バックアップデータを作成してくれます。そのあとにエクスポートします。
Googleアカウントからエクスポートの手順
それでは実際にGoogleアカウントで使用しているGoogleドライブやフォト、メールなどのデータをエクスポートして、手元のパソコンにデータを複製しましょう。
※説明の画像はクリックすると拡大できます。必要に応じてご覧ください。
※大きなデータを取り扱う可能性があるため、ハードディスク・SSDの空き容量が十分にあるパソコンで作業しましょう。
Googleアカウントにログインした状態で、Gooogleのサイトを開きます。
自分のアカウントアイコン(右上に出ている丸いアイコン)をクリックして、表示されたウィンドウの中にある「Googleアカウントを管理」のボタンをクリックします。
利用中のGoogleアカウント情報が表示されます。
左側のメニューにある「データとプライバシー」をクリックしましょう。
データとプライバシーの画面に切り替わったら下の方にスクロールします。
ご利用のアプリ、サービスのデータという欄の中に「データのダウンロード、削除」という項目があります。その中の「データをダウンロード」をクリックしましょう。
Googleアカウントで利用できるサービスやアプリなどの中から、自分がエクスポートしたいアプリにチェックをつけましょう。
わからない場合は「Access Log Activity」以外のすべてのサービスにチェックを入れておきましょう。
Access Log Activity以外のデータ(52/53件を選択中)という表示を確認したら、下の方にスクロールします。
下の方にスクロールすると、「次のステップ」というボタンがあるので、クリックして先に進みましょう。
エクスポートするデータが準備するまでに時間がかかるため、Google側でデータの準備が出来たらメール通知してくれるよう、配信方法の欄で「ダウンロードリンクをメールで送信」を選択しておきます。
頻度の欄ですが、今回は一度きりなので「1回エクスポート」を選択します。
ファイルの形式とサイズですが、通常は「.zip」「2GB」でよいでしょう。
アカウントで保存しているデータ量が15GBである場合、2GBずつ分割してダウンロードできるようになります。
ちょっと下の方にスクロールすると「エクスポートを作成」というボタンがあります。
このボタンをクリックすると、エクスポート用のデータの準備が始まります。
データ準備の進行状況は「エクスポートの進行状況」として表示されます。
データの準備ができた、というメールの通知が来るまで待ちましょう(数時間~数日)。
エクスポート用のデータの準備が完了すると使用しているアカウントのGmailに「Googleデータをダウンロードできるようになりました」という件名のメールが届きます。
いくつかのファイルにファイルに分割されているので、すべてのファイルをダウンロードしましょう。
前述のエクスポート作成の画面から、準備ができたエクスポートのファイルのダウンロードも可能です。
複数のファイルに分割されているので、一つずつダウンロードしてパソコンに保存しましょう。
パソコンにダウンロードしたファイルの一覧をエクスプローラーで確認します。
今回使用した環境では「ダウンロード」フォルダに保存されました。
「takeout-***」のファイルが複数ダウンロードされているのが確認できます。
複数のファイルを一つのファイルとしてまとめてあるため、そのままではデータが利用しずらいかと思います。
それぞれのファイルを右クリックして「すべて展開」を選択して、ZIPファイルからフォルダやファイルに展開しておきましょう。
展開されたフォルダやファイルを確認し、自分のドライブに保存されているデータが正しく取り出せたか確認しましょう。
ほかのGoogleアカウントにデータを保存する場合は、保存先のアカウントでログイン後、Googleドライブなどにデータをアップロードしておきましょう。
万一の時にもバックアップデータがあると安心
Googleアカウントのデータを他のアカウントに移動させるときだけでなく、万一のパスワード紛失などの際にもバックアップデータがあると安心です。定期的にバックアップを行っておきましょう。
なお、ドライブ内やGoogleフォトのデータはパソコン上でもすぐに利用できるファイルとなりますが、Gmailのデータについてはメールデータを一括で書き出す「.mbox」というファイルになります。
移行元アカウントから移行先アカウントへデータを移動させる方法は以下の各ページをご覧ください。