Windows10より標準搭載されたLinux
従来、WindowsでLinuxを動かすためにはVirtualBoxやVMPlayなどの仮想環境を構築できるソフトウェアなどをインストールしなければなりませんでした。Linuxの利用機会が増える中、MacOSもUNIX系OSであるBSDが採用されるなどして、開発する際にLinux環境が欲しいとの声も多くなってきました。
これによりWindows10でも2016年からUbuntuというLinuxのディストリビューションを動作させるために、Windows Subsystem for Linuxという機能をWindowsに標準搭載しユーザがLinuxを動作させるようにしています。
LinuxをWindowsにセットアップする手順。
以下の手順で行っていきましょう。
- Windows subsystem for Linuxを起動
- 開発者モードをONにする。
- Ubuntuをインストールする。
まずは、このWindows subsystem for Linuxという機能を有効にします。再起動を伴う作業になりますので、起動中のアプリは終了しておきましょう。
画面右下のスタートボタンを「右クリック」してメニューを出して、「アプリと機能」をクリックします。
「アプリと機能」が開いたら画面右のほうにある「プログラムと機能」をクリックします。
新しいウィンドウが開いたら左側にある「Windowsの機能の有効かまたは無効化」をクリックします。
Windosの機能ウインドウが開いたら「Windows Subsystem for Linux(Beta)」を探して先頭のチェックボックスクリックしてチェックを付けて「OK]をクリックします。するとWindows Subsystem for Linux機能の追加が始まります。
終了後再起動するように求められますので、「今すぐ再起動」をクリックします。
コンピュータが再起動したら開発者モードの有効化を行います。
スタートメニューをクリックして「設定」をクリックします。
Windowsの設定が開いたら「更新とセキュリティ」をクリックします。
左側のメニューから「開発者向け」をクリックして、「開発者モード」をクリックします。
クリックすると「開発者モード」に関する警告が出ます。こちらは「はい」にして開発者モードをオンにします。
これで開発者モードがONになりました。
Ubuntuをインストール
UbuntuはLinuxのディストリビューションの1つです。Window上で動作するUbuntuはMicrosoft Storeからダウンロードできます。
スタートメニューから「Microsoft Store」をクリックします。
Microsoft Storeが開いたら画面右上の「検索」をクリックして検索窓に「Ubuntu」と入力して「Enterキー」を押します。検索結果の中にある「Ubuntu18.04LTS」をクリックします。
Ubuntuの説明ページが開いたら「入手」ボタンをクリックするとダウンロードが始まります。
ダウンロードが完了すると「起動」ボタンが表れますので、このボタンをクリックします。
Ubuntsuのインストールが始まります。準備が完了すると、UNIXユーザー名を決めてくださいという画面が表示されます。これはWindowsのユーザー名とは別のものでも構いません。
ここでは「pccafe」としてみました。
ユーザー名を入力したらパスワードを設定するように求められます。1回入力したら続いて確認の為にもう一度パスワードを入力します。
パスワードの再入力も完了してEnterを押すと password updated successfully と表示されてシェルが起動します。
これでLinuxモードに入りました。
早速コマンド入力。まずはシェルの種類を知る。
コマンドラインには緑色の「ユーザー名@パソコン名」の表示の次に:~$という表示がついています。この$マークに続いて次のコマンドを入力します。
:~$ echo $SHELL
と入力すると
/bin/bash と表示されましたので、このシェルの種類は「bash」という事になります。
コマンドラインに
$ exit
と入力するとウインドウが消えて終了します。再度起動したいときには「スタートメニュー」をクリックして、Ubuntu をクリックすればシェルが起動してコマンド待ち受け状態になります。
これで、WindowsでLinuxを使う準備が整いました。Linuxはコマンド操作だけでなく、WindowsのようにGUI操作でのアプリケーション利用も可能です。今後PCカフェでもWindowsを使ったLinuxの使い方をご紹介していきます。