Windows10にアップデートしたら起動するたびにWindows Defenderによるメッセージで「このアプリは無効になっており、コンピュータを監視していません。」と表示されることがあります。これは、Windows10には標準で搭載されているセキュリティソフトであるWindows Defenderとは別にセキュリティソフトが入っている場合に表示されますが、「閉じる」を押しても起動するたびに表示されてくることがあります。
このケースはMicrosoft Security Essentials というセキュリティソフトが入っているWindows7からWindows10にアップグレードする際に起こる事があります。通常はスタートメニューから「設定」を選択し「システム」-「アプリと機能」の中からMicrosoft Security Essentialsを選んでアンインストールを行えればよいのですが、アンインストールしようとすると以下のようなメッセージが表示されアンインストールできません。
この場合、Microsoftが用意している「Fix it」というシステムの不具合を見つけて修復するツールにより、アンインストールが可能です。その方法をご紹介します。
Microsoft Fix ItをダウンロードしSecurity Essentialsをアンインストールする。
まずは、以下のURLよりmicrosoftからFix Itをダウンロードします。Fix it はWindowsで起こる様々なトラブルを診断し修復してくれるソフトウェアです。今回はこちらのソフトを使ってアンインストールします。
http://go.microsoft.com/?linkid=9779673
ダウンロード後、実行すると以下のような画面が表示されます。「同意」をクリックして次に進みます。
次にトラブルシューティングの方法が表示されます。通常は「推奨」の方法で自動で不具合を調べて解決していきますが、今回はMicrosoft Security Essentials をアンインストールするという作業だけを行いたいので、下の「問題を検出して解決方法を表示する」という手動の方法で進んでみます。
次にソフトのアンインストールで問題が発生しているので「アンインストール」をクリックします。
アンインストールするソフトウェアの一覧を表示するために、少し時間をかけてコンピュータの中を自動で探します。探し終わると下の図のようにソフトウェアの一覧が表示されます。今回はMicrosoft Security Essentialsを探していますが、これは「Microsoft Security Client」という名前になっていますので、こちらをクリックします。選択したら「次へ」をクリックします。
確認画面に進みますので、「はい、アンインストールを試行する」をクリックしてください。クリックする前に必ずMicrosoft Security Clientをアンインストールすることになっているかを確認してください。
以下の画面に移動し、診断が終わり、そのままアンインストールにすすみますので「次へ」をクリックします。
少し待つとアンインストールが完了した旨が表示されます。「トラブルシューティングが完了しました。」と表示され、プログラムをインストールまたはアンインストールできない問題が「解決済み」と表示されますので「次へ」をクリックします。
これで、Microsoft Security Essentialsはアンインストールされました。最後にアンケートが表示されますので、どれか1つ選んで「次へ」をクリックすれば、これで完了です。
コンピュータを再起動して、Windows Defenderが正常に動作しているかを確認しておいてください。Windows Defenderが機能していないと、インターネットに接続されているコンピュータは非常に危険な状態になります。
スタートボタンをクリックし、そのボタンのすぐ隣にある検索窓(①)に「セキュリティ」と入力すると、検索結果の中に「セキュリティ状態の確認」という項目が表示されますので②のところをクリックします。
セキュリティとメンテナンスが開きます。「セキュリティ(S)」と書かれたところをクリックするとセキュリティの状況が表示されます。
下の図のようにネットワークファイアーフォールが有効になっていて、ウイルス対策にWindows Defender、スパイウェアと不要なソフトウェア対策にもWindows Defenderが表示されて、3つとも有効になっていれば完了です。
これで、Microsoft Security Essentialsが削除され、Windows Defenderが機能したため、最初の警告メッセージは表示されなくなります。
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